Microsoft Build Japanを終えて 『AI旅行プラン組み立てアプリ』のブース出展

2023年6月27日、28日にてMicrosoft Build Japanが開催されました。

本イベントのAIソリューションブースにて弊社が『AI旅行プラン組み立てアプリ』を展示紹介いたしましたので、その様子を少しだけお伝えします。

（前の記事：『ChatGPT』と『BingAI』どっちがいいの？システム開発における文章生成AI”比較編”）

Microsoft Build Japanとは

米国 Microsoft 主催の年次開発者会議「 Microsoft Build 」で発表された最新情報や日本のオリジナルコンテンツを日本の開発者様向けに発信するイベントです。

今回のイベントの目玉は何と言っても「AI」です。

弊社は『AI旅行プラン組み立てアプリ』というAzure OpenAI Service(AOAI)を活用したAIソリューションをデモしました。
^{※本サービスは旅行プランを提案するシチュエーションを前提としたデモ用のアプリのため販売等は行っておりません}

『AI旅行プラン組み立てアプリ』

このアプリは、「旅行内容を伝えると交通経路や宿泊先など希望に沿った旅行プランを提案してくれる」サービスです。

このアプリを使うことで下記のような効果が期待できます。

• 目的地までの時間と経路検索の短縮
• 条件（価格・駅までの距離・食事など）に合った宿泊施設の洗い出し作業の短縮
• 総合的な旅費交通費計算の短縮
• 新たな観光名所の発見とそのアクセス手段の把握

技術的には「Azure OpenAI Service」(AOAI)と「Semantic Kernel」を用いて入力内容を分析(Reasoning)し、外部APIへ問い合わせを行って乗換経路や宿泊先候補の情報を取得（Acting）しています。
（参考：生成AI活用におけるMicrosoftの次世代OSS『Semantic Kernel』とは）

本サービスのシステム構成図や設定プロンプトなどはこちらの資料にて解説しております。

そして当日は想像よりも多くの方にブースにお越しいただきましたと同時に、多くのご感想をいただきましたので一部を紹介します。

• グラフィカルな回答の生成で使いやすそうです
• Semantic Kernelの実際の用途が腹落ちしました
• 宿泊先の候補が金額含め出るという点は便利そうだと思いました
• OpenAIを使うことによって新しいユーザー体験を得られるということが、実際のデモを通じて確認することができました

今後について

今回はMicrosoft Build Japanについて少しだけレポートしました。

今後は本アプリに限らず「Azure OpenAI Service」（AOAI）を活用した更なるAIソリューションを開発する予定ですが、AI関連の市場は常に進化しております。

乱立するAIソリューションの中で価値を生み出すのはただ作るだけでなく誰に対してどのように役立てるのかが非常に重要だと考えております。

船井総合研究所はAIソリューション開発だけでなく生成AIの業務活用にも注力していきます。
（GPTは「Chat」だけじゃない？意外と知られていない生成AI『BioGPT』とは）