ChaGPTの進化が止まらない。話題の「GPT-4 Turbo」「GPTs」とは
- ChatGPT
- Copilot
- OpenAI
- 全業種
- 生成AI
今回は先月発表されましたChaGPTの新モデル「GPT-4 Turbo」と新サービスの「GPTs」を簡単にご紹介します。
(前の記事:Googleの最新AI技術「Duet AI in Google Cloud」とは)
GPT-4 Turboとは
「GPT-4 Turbo」は2023年11月6日(アメリカの現地時間)に開催された、開発者向けカンファレンス「OpenAI DevDay」で発表されたChatGPTの新モデルです。
「GPT-4 Turbo」は従来モデルから大きく機能がアップロードされており、2023年12月現在はChatGPT Plus(有料版)とEnterpriseのみ利用することができます。
GPT-4 Turboの特徴
①長いプロンプトに対応
入力できる最大トークン数が既存モデルに比べておおよそ16倍に増えました。
②学習情報量がアップ
学習期間が従来の2021年9月までから、2023年4月まで伸びました。
③API機能アップ
従来API経由で入力・出力できるのはテキストのみでしたが、「GPT-4 Turbo」ではDALL-E3を使うことで、画像の入力も可能となり、テキストだけでなく画像や音声を出力することもできます。
④性能アップで料金ダウン
上記のように従来から性能が上がったものの、昨今の情勢とは裏腹に料金的には実質値下げとなっています。(従来モデルから1/2~1/3程度)
GPTモデルの比較表
比較表で見ると下記のようになります。
従来モデルと比較して性能がアップ、価格がダウンしていることがわかります。
GPTsとは
次にもう1つの目玉サービスである「GPTs」について触れます。
こちらも「DevDay」発表された新サービスで、簡単に述べると 自分でChatGPTをカスタマイズができるサービスです。
つまりユーザーは固有データ、スキルなどを組み合わせすることで、自分専用のオリジナルGPTが作れます。
こちらも有料版である「ChatGPT Plus」の契約者でしか利用することはできません。
GPTsの使い方
下記はカスタマイズGPTを作るための画面です。
作成モードとして「Create」と「Configure」があります。
「Create」はいわゆる自動モードで、GPT Builderと文字ベースの対話をしながらアプリを作ることができます。
もう一方の「Configure」は手動モードです。 ユーザー自身がアプリ作成に必要な各項目を設定します。
効率的に使うポイントとしては、「Create」では細かい部分がどうしても苦手なため、大枠を「Create」で作成しつつ、「Configure」で補完しながら完成まで仕上げるのがおすすめです。
【サンプル】
下記は「Create」で作成したアプリのサンプル(Startup Mentor)です。
画面の右の「Preview」でアプリの動作検証ができます。
「Configure」に切り替えると、「Create」で作ったアプリの詳細設定が自動的に入力されています
具体的にはアプリ名、内容の説明、ファイルのアップロード、指示内容オプションとしてWeb browsing・Dall-E使用有無、Code Interpreterの使用などの項目があるため、ユーザーは必要性に応じて詳細な設定が可能になります。
GPTsのマーケットプレイス「GPT Store」とは
最後は「GPT Store」に触れておきます。
「GPT Store」は自分で作ったカスタマイズGPTをGPT専用のマーケットプレイスに共有することができます。
平たく言うと、App Storeのようなイメージです。
こちらで公開されたカスタマイズGPTが多くのユーザーに使われると、クリエイターは報酬を受け取ることができるため、これから大きく活性化することが予想されます。
2023年12月現在では、2024年1月に「GPT Store」が公開される予定です。
まとめ
今回はChaGPTの新モデル「GPT-4 Turbo」と新サービスの「GPTs」について簡単に紹介しました。
従来のChatGPTは最近の話題に回答できない。一般的な内容しか回答できない。
という欠点がありましたが、このアップデートにより見事に解消されました。
また来月オープン予定の「GPT Store」は、ユーザー参加型のプラットフォームとしてAIのさらなる進化に大きな期待がかかります。
昨今ではgoogleの「Gemini」が発表され、AI戦争はますます加速しそうです。
次回のコラムは、同じAIのカスタマイズサービスである「GPTs」と「Copilot Studio」の性質の違いについて解説します。
(何が違う?話題の「Microsoft Copilot Studio」と「GPTs」を比較してみた)
今回のコラムに関連のある資料
自社専用「ChatGPT」環境構築サービス資料
自社専用「ChatGPT」環境構築サービスの紹介資料です。 ChatGPTを業務利用する上でのリスク解説から「Azure OpenAI Service」を用いた専用環境の構築、そして開発事例などがご確認いただけます。