AWSとAzureはどっちがいいの?

AWSとAzureはどっちがいいの?

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「ハードウェアの更新費用を削減したい」「競合他社がクラウドを活用している」などクラウド活用においての様々な検討背景があるかと思いますが、今回は導入に向けた一歩目としてどのクラウド環境を利用するのかというテーマです。

まずは、パブリッククラウドの業界首位のAmazonが提供する『AWS』と同2位のMicrosoftが提供する『Azure』が大きくシェアを分け合っております

その2社の特徴や強みを比較しクラウド導入に向けたメリットをご紹介します。

AWS

サービス概要

AWS の正式名称は「Amazon Web Services」で、Amazon.com 社が提供するクラウドサービスです。

2022年のIaaS パブリッククラウドサービス市場におけるシェアは世界No.1であり、2位の Azureの倍以上のシェアを誇っています

特徴

多様な業種で利用できる豊富なサービスと運用経験

インフラストラクチャテクノロジー(コンピューティング、ストレージ、データベースなど)から、最新テクノロジー(機械学習、AI、データレイクと分析、IoTなど)まで、幅広い業種向けに活用可能なサービスを提供しています。

クラウドサービスのパイオニアとしての顧客からの信頼

クラウドサービスのパイオニアとして豊富な運用経験があり、多くの顧客・業界から高い信頼性を得えています。
(参考:アマゾン ウェブ サービス


Azure

サービス概要

Azure の正式名称は「Microsoft Azure」で、Microsoft 社が提供するクラウドサービスです。

2010年にサービスを開始し、シェアはAWS に次ぐ2位となっています。特にその急成長ぶりがめざましく、2020年以降の売上が毎年前年40%以上の高い成長を続けています。

AzureはMicrosoft OfficeやMicrosoft365などさまざまな同社製品との親和性があり、後発ながらAWSと激しくリーダーポジション争っているサービスです。

特徴

Microsoft製品との親和性

Microsoft製品 などとの親和性が高いことから、WindowsServer の環境をクラウドに移行したい場合や、Microsoft 製のサービスを主に利用しているユーザーにメリットがあります。

頑強なセキュリティ

高度なセキュリティ対策が組まれており、政府機関や金融業界、医療業界などの機密情報を取り扱う機関で多く導入されております。
(参考:Microsoft Azure


両サービス共通

ともに政府からガバメントクラウドとして採用されている

ガバメントクラウドは政府やデジタル庁が主導するデジタル改革の一つで、自治体や政府が使うシステムの基盤を共通化し、データ移行や既存システムの機能拡張、サーバ導入コストの削減などに寄与するものです。

今後スマートフォンで本人確認ができる公的個人認証サービス(JPKI)の提供や、同庁による調査研究などに活用され、同庁のWebサービスや他省庁の新システム、地方自治体のシステム基盤としての活用も検討されています。

積極的なAI投資

昨今のIT業界を賑わすキーワードの1つである「AI」ですが、Microsoftでは産業界や学術界で多くの利用実績があるOpen AI社(フレンドリーな人工知能の開発と普及に焦点を当てた研究組織)へ100億ドルの大規模な投資を行い、「Chat GPT」を始めとする生成AIを組み入れ自社サービス(Azure OpenAI Service)として企業への提供を行っています。

また、AWSでもMicrosoftと同様に体系的なサービスラインナップで多くの企業・業界向けのサービスを展開しています。


次にそれぞれのサービス導入に向いている環境をご紹介します。

AWS利用に向いている

グローバルの複数拠点で利用する

AWSは245の国と地域でサービスが提供されています。

世界中にデータセンターを設けていることで、海外へサービスを展開したい場合、わずかな手順で簡単にサービスを他の地域に展開することができます。

✔すでにベンダーやSIerとつながりがある

AWSはパートナー企業が多く開発経験あるエンジニアが珍しくないため、すでに懇意のベンダーやSIerがいる場合は新規で探すよりも、そちらにお願いするのが早いことがあります。また開発会社を紹介してもらえることも多いため依頼する選択肢の幅が広がります。


Azure利用に向いている

Microsoftを利用している

先に述べたようにMicrosoft365やOfficeなどとの親和性が高く、WindowsServer の環境をクラウドに移行したい場合やMicrosoft 製のサービスを主に利用しているユーザーは、Azureと既存サービスとの連携が簡単にでき、ストレスなく両者の相乗効果によるメリットを最大限享受できます。

高度なセキュリティ対策を必要としている

政府や自治体・金融業界・医療機関など高度なセキュリティレベルが求められる業種で多く導入されています。個人情報等の機密性高い情報を取り扱う場合や、コンプライアンスを重視するユーザーに向いています。
(参考:オンプレミスからArureに移行する5つのメリット

ロボットAIとデジタルの融合のイメージ画像

まとめ

今回はAWSとAzureの特徴や強みを比較しました。

結論としてはどちらかが圧倒的に優位というわけでもないため、自社の利用用途・範囲・目的に合わせてサービスを選んで問題ありません。

まずはパブリッククラウドを検討する上で重要なのは準備フェーズのため、自社の要件整理(何故クラウドなのか?クラウド利用で何を成し遂げたいのか?)を行うことがクラウド利用の成功への近道だと考えております。

次回は昨今話題の『ChatGPT』について少し技術寄りに解説します。
ChatGPTって何ができるの?3モデル?4モデル?何が違うの?(前編)

最後に、船井総合研究所ではAWS・Azureともに上流工程から運用改善までご支援が可能です。
昨今では(Azure Cognitive Servicesなどを活用した)AIプラットフォームの構築や企業様のデータ活用ビジネスの情報集約基盤となるプラットフォーム構築など様々なご依頼を頂いております。
「売上UPさせたい」「社内に散らばった情報を集約し、データを活用した経営をしたい」 「ハードウェア資産の管理サイクルを脱却したい」など様々な課題に対してクラウド活用をご検討の際は、是非弊社にご相談ください。

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