今更だけどMicrosoftのAzureってなに?
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初投稿になります。
最初なので今回は『Microsoft Azure』についてご紹介します。
Microsoft Azure(アジュール)とは、Microsoft社が提供するパブリッククラウドのプラットフォームです。
世界60以上の拠点にデータセンター展開しており、日本では東日本と西日本にあります。
そしてAzureが提供するプラットフォームは「IaaS」と「PaaS」の2種類があります。
もう少し詳しくAzureのサービスや特徴、活用方法などをご紹介します。
Azureのサービス
- IaaS(Infrastructure as a Service)
- クラウド上にあるネットワーク、CPU、メモリ、ストレージなど、コンピューティングリソースを自由に選定できます。また、リソース増減にも柔軟に対応することでシステム構成するのに自由度が高いのが特徴です。
- PaaS(Platform as a Service)
- アプリケーション開発・実行環境で利用するサービスです。仮想化されたアプリケーションサーバやデータベースなどアプリケーション実行用のプラットフォーム機能の提供も行っております。
(参考:Microsoft Azure)
Azureの特徴
①強大なネットワーク
- 世界でトップ3に入る長さのバックボーンネットワークを保有
- 他のクラウドサービスとの大きな違いで、グローバルなサービス展開やVDI環境で効果を発揮するのが特徴です。
- VDIからMicrosoft 365上の大きなファイルにも高速にアクセスが可能です。
- 世界中に60箇所のリージョンを備え140 の国/地域で利用できる
- 展開しているサービス先に応じて適切な場所を選択することができます。
②コストの最適化
- 月額従量課金(ボリュームディスカウントあり)
- 1年もしくは3年分のWindows /Linux 仮想マシン(VM)を前払いすることで、 割引が適用され従量課金制の料金に比べ最大72%削減できます。
- ライセンスの引継ぎが可能
- Azure Hybrid Benefit(Azure ハイブリッド特典)として既存オンプレミスで使用しているライセンスがソフトウェア アシュアランス(SA)付き、またはサブスクリプションのあるWindows Server や SQL Server ライセンスの場合、追加のライセンスを購入する必要なくAzure 利用が可能です。
③Windows関連製品と連携
Windowsを採用しているオンプレミスサーバーとの連携や移行がスムーズにできます。
またMicrosoft 365ライセンスを利用している場合、Azure(Azure AD)との連携可能です。
④セキュリティレベルが高い
- 物理データセンターやインフラストラクチャから Azure での運用に至るまで、多層構造のセキュリティを提供している
- 全世界で計 3,500 名以上のサイバーセキュリティの専門家から成るチームが、Azure に置かれたお客様のビジネス資産とデータを守る
- グローバルだけではなく、各国のコンプライアンスを満たしている
例)ISO27001(グローバル)、FedRAMP(米国政府)、FISC(日本)、ISMAP(日本)、CSゴールドマーク(日本)など
⑤リモートアクセスの環境構築が簡単
Microsoftがシンプルに導入できる「Windows 365 Cloud PC」、もしくはカスタマイズができる「Azure Virtual Desktop」サービスを提供しているため、用途に応じて選択が可能です。
⑥日本の法律が適用される
【海外の法人のサービスを契約する場合】
一般的に支払いがドル建てで、為替の影響によりコストが想定外に変動して不利益を被ったりする場合があります。また海外の法律が適用されることが多いです。
【Azureの場合】
アメリカ法人Microsoft社のサービスですが、為替の変動の影響を受けずに日本円での支払いができます。また裁判管轄も東京地方裁判所となっているため、日本国の法律が適用されます。
Azureの有効な活用
1.リモート環境を導入したい
- Azure Virtual Desktop
- カスタマイズや自由度が高いVDIサービスを利用できます。
- マルチセッションを利用し、複数人でリソースを共有することができるため全体的なコスト削減に繋がります。
- Windows 365 Cloud PC
- 料金体系がシンプルで構成を選ぶだけで利用できます。
- Azure上のWindows環境に個人の端末から繋ぐことができます。
2.セキュリティ対策したい
- Azure AD
- クラウドアプリケーションのシングルサインオン、二要素認証などの認証が利用できます。オンプレミスのActive Directory(AD)と連携可能のため、クラウドとオンプレミス間でデータを同期します。
- IPアドレス制限、端末制限、場所の制限など、リスクのあるログインを禁止することができます。
- Azure Sentinel
- Azureとシームレスに連携しログからAIによる自動相関分析で脅威を検出、対策ができます。
- 従量課金ですが無償で導入できる範囲もあるため、実用前のお試しが可能です。
3.今使っているオンプレミスと併用したい
①Azure ExpressRouteを活用する
(オンプレミスからAzureへ直接接続する帯域保証型のネットワークサービス)
これによりプライベートなネットワークで通信するため、セキュリティリスクが回避できます
(大手企業様ではこちらを導入するケースが比較的多い印象です)
②VPN Gatewayを活用する
(Azure上の仮想ネットワークと自社オンプレミスのネットワーク間にパブリックインターネットを介して暗号化されたトラフィックを送信するためのゲートウェイ)
パブリック インターネットを使用して暗号化する場合はこちらを選択します。
(参考:AWSとAzureはどっちがいいの?)
Azureの利用に適している企業とは
Microsoftサービスをメインで使っている
MicrosoftサービスとAzureの親和性が高いため、クラウドに移行した際でもストレスなく同サービスを利用できます。
ハイブリッドクラウドでセキュリティ対策を講じたい
クラウドの良さととオンプレミスの良さを活かして、連携させながらIT環境を構成することができるのがAzureの特徴です。
品質が担保されたAIソリューションを事業に活用したい
日進月歩凄まじい成長を遂げている生成AIですが、MicrosoftはChatGPTを始めとするOPEN AI社の技術と自社のノウハウを融合し、企業向けに特化した「Azure OepenAI Service」を利用することができます。
(参考:Azure OpenAI Serviceってなに?OpenAI社の生成AIとは何が違うの?)
最後に
今回はMicrosoft Azureについて概要を解説しました。
Microsoft社として今後クラウドサービスに注力すると発表があり、中でもAIへの積極投資が話題となっております。
今後AIを活用したサービスが生まれ、そのイノベーションが日々の生活に良い影響をもたらしていくのではないかと考えております。
次回は「Azureに移行する5つのメリット」について解説します。
(オンプレミスからArureに移行する5つのメリット)
今回のコラムに関連のある資料
クラウドエキスパートサービス総合資料
クラウドエキスパートサービスの総合資料です。 船井総合研究所のクラウド開発の特徴やAIソリューション、そしてAzure OpenAI Serviceを用いた最新の開発事例をご確認いただけます。